シーズン:12月から3月
エノキの木を見つけよう エノキはケヤキやムクノキなどと同じニレ科の落葉樹です。昔から人里によくみられる木で、枝を横に広げて木かげをつくってくれるせいか、街道の一里塚(いちりづか)にも使われたそうです。自然に生えた木ではどちらかというと川沿いや谷筋など、湿った環境を好むようです。
何十種類もの昆虫が、エノキの葉やみきをえさにしています。代表的なのはオオムラサキという大きくて美しいチョウですが、ゴマダラチョウやテングチョウもエノキが好物です。きれいな甲虫のタマムシも、幼虫はエノキの枯れ木、成虫がエノキの葉を食べます。
また、エノキには秋に甘い実がなりますが、これは野鳥のえさになります。エノキの実を食べた鳥がふんをすると、中に残った種から芽が出てくるので、鳥がはねを休める木の下などで、小さなエノキの木を見つけることができます。
このようにエノキはさまざまな生きものにとって、なかなか大切な木なのです。
エノキの葉は写真のようにふちがギザギザで先がすっと細くなっています。葉脈の中心がまっすぐでなく、どちらかに曲がっています。秋には黄色っぽく色づきますが、落ち葉はたいてい茶色くなっています。幹は灰色っぽくざらざら・ごつごつしているのが特徴です。

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さて、冬にすっかり葉を落としたエノキの根元に落ち葉が積もっていたら、落ち葉めくりをしてみましょう。じつはオオムラサキやゴマダラチョウの幼虫は、エノキの根元に積もった落ち葉の中で冬を越しているのです。2種類の幼虫はよく似ていますが、背中の突起がオオムラサキは4列、ゴマダラチョウは3列です。大きさは1.0〜1.5cmほど。カサカサにかわいた落ち葉より少し湿った落ち葉にいることが多いようです。カメムシやテントウムシなど他にもいろいろな虫が見つかると思います。 ゴマダラチョウは市街地でも農村的な環境が残っていると見つかる可能性がありますが、オオムラサキは豊かな里山環境がないと生息できません。オオムラサキが見つかったら誇っていい環境といえますが、貴重なチョウですので、くれぐれもそっとしておいてやってください。落ち葉めくりが終わったら必ず、落ち葉を元通りにしておきましょう。 |
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