歌にもうたわれたメダカの学校も、いまでは限られた場所でしか見られなくなってしまいました。
メダカのラテン語の学名(Oryzias)にはイネ(米)という意味が含まれています。それだけ田んぼと関係の深い生きものなのです。かつての水田地帯には、おなじみの魚でした。子どもの遊び相手ぐらいしか、役に立たないとるにたらない魚だと思われていたせいか、メダカがいなくなったことすら、知らない人が多かったのです。とうとう、1999年2月には環境庁から絶滅のおそれのある野生生物に指定されてしまいました。
今はっきり言ってメダカはピンチです。メダカがすめる環境がどんどんなくなっています。カの駆除のためはなされたカダヤシ、大食いのブラックバスなど外来魚にも脅かされています。
メダカを見つけたら、知らせてください。データが集まったら、逐次報告していきます。できれば、継続的に観察してください。 調査には調査用紙をご利用ください。見つからなかったという情報、あるいは昔いたという情報もお待ちしています。
メダカは水田、池、ゆるやかな流れの小川にすんでいます。でもコンクリートの川や用水路は苦手。観賞用のヒメダカが放流されていることもあります。体調は3〜4センチメートルほどで、野生のメダカは透明でやや黒っぽい感じですが、ヒメダカはオレンジ色です。
メダカ(おす) |
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メダカ(めす) |
カダヤシ(めす) |
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メダカのオスはしりびれが平行四辺形でせびれに切れ込みがあります。メスはしりびれが三角形に近い形で、産卵期はおなかがずんぐりしています。よく似たカダヤシ(タップミノー)は背中が曲がり、ひれの形がちがいます。両方いるところでは、カダヤシがメダカの卵や稚魚を食べてしまうこともあるようです。
メダカはこんなところにいる
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メダカがすんでいるのは上の写真のような、田んぼやそのまわりの水路。ため池などにもいます。大きな河川の本流や流れの速い上流にはいません。大きな河川でも河川敷の水たまり、川の落ちあいのよどみなどにはいる可能性があります。ヨシがはえているような場所です。
もう一つ大切なことは、水草が生える場所でなければいなくなってしまうこと。メダカの卵は水草にくっついて育つのです。これに対して、カダヤシは卵胎生といって、おなかの中で小魚になり生まれてくるので、コンクリートの水路でも子孫を残すことができます。
メダカは移動力が弱いので、水系(大きな河川とその支流)ごとに少しずつ変異があることがわかっています。野生のメダカ(クロメダカ)でも、異なる水系のものを放流することは自然をかく乱することになり、避けなければなりません。
メダカに限らず、少し前まで身の回りのどこにでもいたはずの生きもの。トンボもバッタもカエルも、私たちが気づかないうちにひそかに姿を消しつつあります。こわいことだと思いませんか。
あたりまえの生きものがあたりまえにくらせる環境、それが身近にあることが、人間にとっても大切なことではないでしょうか。
| メダカ調査に必要なもの:長靴・あみ(大きめで、網の目が細かいものがよい。熱帯魚店で売っているもので可)・小さな水そうかイチゴなどの入っているプラスチック容器(広口ガラスビンでもOK)・筆記用具・ぬれたときのために着替えも
まずメダカのいそうな場所をさがします。メダカは表面近くを群れで泳いでいることが多いので、見つけたら網ですくい、水そうなどに移してメダカかどうか確認します。水草の下などに隠れていることもありますので、姿が見えなくてもガサガサと網を動かしてすくってみてください。水をはった容器に入れて、横からメダカかどうか調べます。確認し終わったら、そっと水に戻しましょう。 いっしょにどんな生きものがいるか、調べてみましょう。タナゴとか、ゲンゴロウとか、タニシなど、メダカと相性のいい生きものがいるみたいです。 小さなお子さんだけで調査に行くことは避けてください。大雨の後も増水して危険なので避けること。また、田んぼではあぜをくずさないよう気をつけてくださいね。 メダカ調査には、調査用紙をプリントして記入してください。調査用紙はPDF形式のファイルでも提供しています(PDFを利用するにはAdobe Acrobat Reader(TM)が必要です)。 調査結果は調査報告のページからお送りください。FAXや郵送では受け付けていません。 →調査報告のページへ 情報は随時更新してお伝えしています。 |